仏花(ぶっか・ぶつばな)は造花で十分。
それどころか造花がおすすめ!
仏壇やお墓に供える生のお花は安いもので小さめの仏花が1束400円としても2束買って1対にしたら800円!特に真夏は1日で枯れてしまう事もあるお墓の花は家計を圧迫します。
造花なら1束数百円~で買えるし生花の100倍長持ち。
でも今回は好みのアレンジにするために、100均とスーパーで売っている造花を買って仏花を手作りしましたよ。合計2,500円くらいかかったけど好みの仏花が作れて満足です。
花を差し替えてアレンジできるし、グリーン部分(しきび)だけちょっと高いものを買って本物そっくりにも作れますよ。
仏花を100円ショップとスーパーで買った造花で手作り
造花をカットしてばらしたり、100円ショップで購入した一本一本の造花を毎回自由に組み合わせてアレンジできます。しかも枯れない。そして花代が節約できますね。
実際に作った例をご紹介しますが、その前に念のため注意点もチェック。
注意点
今はそこまでこだわる必要は無いですし、今回は造花なのでまた状況が違うとは思いますが、一応仏花の注意点を簡単にまとめました。
【避けたい花】
●トゲのある花:バラ・アザミ等
●毒のある花:彼岸花・トリカブト・シャクナゲ・キョウチクトウ等
●花が落ちやすいもの:ツバキ等(花が首が落ちるさまが良くない)
●つるのある花:朝顔・クレマチス等(つるが絡みつくさまが成仏とは遠いイメージ)
●その他香りが強い花や傷みやすい花
【おすすめの花】
〇通年:菊・カーネーション等
〇春:アイリス・キンセンカ等
〇夏・秋:りんどう・グラジオラス・トルコキキョウ・ケイトウ等
〇冬:ストック等
長持ちする菊やカーネーション、洋菊のスプレーマムやピンポンマム等は仏花に最適。今は季節に関係なく年中手に入る花もありますね。お盆にはオレンジのほおずきが出回りますが、造花でも毎年売っています。仏花に一番使われる菊は、花が散らず邪気を払うとして古くから用いられてきました。
【色と本数】
また、仏壇と墓に供える仏花に関しては、3本、5本、7本の奇数の本数が良く、色は3色(白・黄・紫)か5色(白・黄・紫・赤・ピンク)が基本で、四十九日までは「白のみ」か3色とされているそう。
これは中国の陰陽五行説からきていて、陰陽説の考え方で奇数は陽数とし、五行説の考えで自然界の全てのものは木火土金水の5種からなるのだとか。七夕の五色の短冊も、こいのぼりの五色のヒラヒラ(吹き流し)も五行説がもととなっているそう。
五色(ごしき)
木(青・緑)、火(赤)、土(黄)、金(白)、水(黒・紫)
ピンクは赤か紫に入るのでしょうか・・・?
と、注意点を書いておきながら、管理人自身はあまり気にしていません。今回も気に入った造花で出来る範囲で作りました。
材料(仏花 一対分)
今回は、スーパーで大き目の仏花の造花を1束だけ買い、(約1,500円)
100円ショップ(ダイソー)で
・ピンクの菊
・青のりんどう
・紫のりんどう
をそれぞれ2輪ずつ買い足しました。(600円+税)
ダイソーでは輪ゴムと緑色の粘着布テープも購入。ダイソーの「5カラーゴムバンド」はグリーンの輪ゴムも入っているので便利。(まぁ輪ゴムは何でもいいのでテープ代100円+税とします)
輪ゴムとテープは何でもOK。花立に入れた時に根元はかくれます。でも、針金を使う場合は花立に傷がつかない様に注意したいです。
実際に作ってみた様子
それでは作りましょう。
まずスーパーで買った市販の造花をばらして、シキミらしきグリーン、白菊、白いカーネーション、白いスプレーマムを取り出しました。
普通のハサミでは切りにくい程硬かったので今回はニッパーで切りました。造花をカットする時は危ないので注意が必要(生花用の花ばさみで造花をカットして良いかどうかは分かりません)
グリーンの上に縦長のりんどうをのせて・・・
その上に少し下にずらした位置に白い菊をのせて・・・
さらに下にピンクの菊を置き・・・(なんかずれちゃったけど)その下にスプレーマム。
輪ゴムでひとまとめにしました!
どうでしょう。
あとは花立(はなたて)に合う長さにカットしてテープを巻けば良いですね。
シンプルに縦に並べてもキレイですね。次回は基本とされる3色の「白・黄・紫」でも作ってみようかな!
使わなかった花↓
これで後日「白だけアレンジ」もできそう。
枯れないので、劣化して使えなくなるまではアレンジしなおして再利用できそうです。
もっと本物の生花っぽくしたい場合
造花の仏花をもっと本物らしくしたいなら、造花のグリーン部分(しきみ・しきび)だけ本物のシキミを使うと、お花も本物に見えてきますよね。しきみはとても長持ちするので。シキミだけお供えする所もあります。
もしくは、シキミだけ少し値段の高い造花にしてもいいかも。

※出典:Amazon「しきび しきみ」での検索結果(加工して使用)
しきみ(しきび)だけを飾る場合は↑のような葉の多いタイプを使う事も多いですが、花と一緒に仏花にアレンジする時は少し隙間の空いたタイプがおすすめ。
例えばこんなの↓
左:全体 右:拡大
お花の造花と一緒にするとこんな感じ
そんな事するなら初めからちょっと高いけどプリザーブドフラワー(Preserved flowers:ブリザードじゃないよ!Preserveは保存の意味)の仏花買ってもいいかもと思うかもしれませんね。特殊加工で生花の状態を長期間楽しめる本物の花です。
安い造花だと見て造花と分かるものが多いし、プリザーブドフラワーは高いので今回は造花で自分好みに手作りしてみました。
白い菊と色付きのお花とグリーンがあれば何とかなります。花にグリーンの葉がいっぱい付いているものならシキミも不要かも。いずれにしても生花を常にお供えするより経済的。
大切なのは気持ち。仏花は無理のない範囲で
今回は、スーパーと100均の造花で仏花を作ってみました。シキビだけ本物っぽいものを購入してよりリアルに見える仏花にもアレンジしてみました。これまで生花に月5千円以上かかっていたことを思うとすごく節約になっています。
あと2~3種類作ってみようかな。
常に新鮮な生花をお供えできればそれは本当に素晴らしいけれど、水替えの手間や金銭的な事を考えてもこのご時世一般的には非現実的。家族の負担にならないほうが故人も安心なのではと個人的に思います。
ずっと花を絶やしたくないなら、すぐに枯れて茶色くなってしまい衛生面も気になる生花より造花がおすすめ!最近では生花の持ち帰りを推奨している霊園もあるほど。
生花を供えたいなら、お盆、お彼岸、命日等、法要や故人との特別な日に限定して供えてもいいですね。庭に咲いている花でも十分。
今は仏壇の無い所が多いし、墓じまいをする家も増え続ける中、墓や仏壇に花を供えようという気持ちだけで十分ではないでしょうか。簡素化の流れがずっと続くとは限りませんが、墓や仏壇を維持し続けていく場合は花代だけでも節約してこの大変な世の中を生き抜いていかねばと思います。